香港では、日本ではお目にかかれないような
魅力的な金融商品を買うことができます。
金融商品を買うにも、まず資金が必要。
今日は、日本から香港に資金を移動させる方法を、
実体験を踏まえて紹介します。
香港駐在員の金銭事情
香港に駐在している日本人の多くが、
日本と香港両方で給料をもらっているんじゃないでしょうか。
勤めている会社にもよりますが、一般的に、
日本にいた頃と同様に、給料が日本円で日本の銀行口座に振り込まれ、
それとは別に、駐在員としての手当が、
香港ドルで香港の銀行口座に振り込まれることが多いと思います。
そして、日本円で振り込まれた給料分を貯蓄し、
香港ドルで振り込まれた手当分を生活費に充てるというのが
典型的なパターンではないでしょうか？
投資資金を用意しよう
駐在手当を生活費に充てていては、
せっかく香港で投資をしようと思っても、
なかなか資金が溜まりません。
なんとか、資金を用意しないと、
せっかくの投資のチャンスを逃してしまいます。
そこで考えたのが、日本からお金を香港に移すこと！
グローバリゼーションで、人や物が自由に世界を簡単に行き来できるこの時代。
でも、案外、お金の移動って難しいみたいなんです。
お金を日本国外に移動するのは大変
最近は、マネーロンダリング（資金洗浄）や租税回避対策が進められているせいか、
実は、銀行もなかなか海外に送金させてくれません。
特に、大きな金額になればなるほど、
たとえ自分のお金を自分の海外口座に送金するとしても、
いろいろ銀行のチェックが入るんです。
外国送金
私は、日本に住んでいた頃から、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、
みずほ銀行のほか、新生銀行を使っています。
実際に、三菱UFJ銀行と新生銀行から、
私の香港のHSBCの口座に外国送金したことがあります。
三菱UFJ銀行
店舗にもよるのかもしれませんが、
外国送金するお客さんがそれほどいないせいなのか、
行員の人が手続に慣れておらず、手続に1時間以上かかりました。
ちなみに、手数料は、店頭での手続で、口座引落で他行宛の送金だと4500円です。
送金後に調べて発覚したのですが、インターネット経由での手続だと3000円です。
店頭での手続で1時間以上もかかっておきながら、
インターネットでの手続よりも手数料が高いというのは、納得しがたいです。
しかも、後ほど紹介する新生銀行よりも、手数料がかなり高かったので、
私は外国送金での三菱UFJ銀行は、オススメしません。
新生銀行
新生銀行が提供する外国送金サービスには、2つあります。
1つは、総合口座パワーフレックスの口座から送金する方法。
もう1つは、Goレミットと呼ばれる方法。
総合口座パワーフレックスからの送金
この方法には、あらかじめ新生銀行で銀行口座を開いておく必要があります。
三菱UFJ銀行同様、店頭での手続は結構面倒ですが、
手数料が4000円と、若干安いです。
さらに、新生プラチナ会員（預入資産による）の場合には、
手数料が月1回無料になるというメリットがあります。
Goレミット
こちらは、専用アプリを使って送金するというもので、
手続も簡単で、しかも手数料は2000円からなので、かなり使えます。
オススメは新生銀行
私の経験上、オススメは新生銀行ですが、ちょっと注意も必要です。
新生銀行のウェブサイトにも、小さく注意書きがありますが、
大きな金額を送金する場合には、いろんなチェックが入ります。
送金金額が所定の金額を上回る場合等、送金目的等について事前に確認をさせていただく場合があります。
私の場合には、送金目的以外にも、資金源も確認されました。
チェックに備えて
参考までに、私がチェックに備えて準備したものを紹介します。
特に、日本に一時帰国した際に、送金しようと店舗に行っても、
準備が不十分だと、送金できない場合もあるので、注意が必要です。
まずは、送金目的。
実際、香港で貯蓄性の保険を買う予定であったため、
そのパンプレットを事前に入手し、それを新生銀行の行員に見せました。
また、別のときには、生活費に充てるということで、
香港の家の賃貸契約書を見せました。
この時には、月額家賃の〇ヶ月分という風に金額まで確認されました。
次に、資金源も確認されました。
私の場合、以前から新生銀行を使っていたので、
これまでの給与がその口座に振り込まれていることは、
簡単に銀行側でも確認が取れたのでよかったです。
しかしながら、もし、他行の口座から資金を新生銀行に移して、
それを送金する場合には、その資金源を説明するのは面倒かもしれません。
こんな感じで、ある程度まとまった金額を送金する場合には、
日本に帰国する前に、準備をしておいた方がよいです。
まあ、自分のお金を自分の海外の口座に送るだけなのに、
赤の他人の行員に、送金目的、使用目的まで説明しないといけないのは、
非常に違和感がありますが、
銀行も、金融庁の査察などがあるそうで、慎重になっているそうです。
でもチェックは様々
面白いことに、同様にまとまった金額を、
三菱UFJ銀行からも送金しましたが、
こちらでは新生銀行のようなチェックはありませんでした。
同じく、金融庁の監督下にあると思われますが、
この違いは何なんでしょうか？
外国送金・海外送金のまとめ
個人的には、新生銀行のGoレミットでの送金がおススメです。
ただ、ある程度まとまった金額を送金する場合には、
銀行からのチェックが入る可能性があるので、
送金目的、資金源などを説明できるように書類などを
準備しておく方がスムーズに手続を行えます。
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